プロローグ

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☆☆☆☆☆ 「じゃ、今回の計画を確認する」 「「おぅ」」 教室に着いた3人は、それぞれイスに座った。……と言っても、海は机に座り、和也は後ろ向きに座っていた。 「今まで調べてきた七不思議。これを順に検証していこうと思う」 晶はメモ帳を見ながら言った。 「ちょっと待った」 と、そこで止めたのは和也。 「どうした?」 晶は首を傾げて和也に訊く。 「俺たちが今の時点で分かっている七不思議は『6つ』。『1つ』足りなくないか?」 「まぁ、そうだけど…」 「とりあえず、今分かってるやつだけ検証したら?その間に7つ目が見つかるかもしれねぇし」 口ごもった晶にかわるように、海が言った。 「そっか」 海に言われて、和也は納得したように笑った。 「それで、どこから行くの?」 「そうだな…。とりあえず……って、七不思議の順番、分かってるよな?」 晶がそう言うと、他の2人は頷いた。 「……じゃ、今のは?」 「「あ…」」 3人同時に顔を上げた次の瞬間、和也と海が声を漏らした。 「?」 2人の視線が自分の後ろに注がれているのを不思議に思った晶は、後ろを向いた。
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