あの日まで

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二人はいつも一緒で 眠る時も一緒だった 寂し借り屋で、寒がりで離れたりはしない。 あの日までは 貴方の温もりを感じない日なんてなくて 二人が離れ離れに成ることが恐かった 今日も優しい貴方が明日には居ないなんて思わなくて 今日もいつものように甘えていた秋の午後だった 最近喧嘩ばっかりだったのは終わりがを教える合図だったなんて 気付かずにずっとしがみついていた。 二人はいつも一緒で 眠る時も一緒だった 寂し借り屋で、寒がりで離れたりはしない 二人はいつも一緒で 好きなモノも一緒だった 夢の中も現実も手を離さなかった。 あの日までは 別れを口にする貴方の声が震えてて アタシは涙を流さないようにずっと堪えた 貴方の腕がもう他の人のモノになるなんて なんか信じられないね。って自分に言ってみた あの日の約束もこれからの予定も全て一瞬で消えてしまったんだね しばらくは泣いていていよう 近くに感じていた 未来はずっと遠くて 寂し借り屋のアタシはー今日も貴方を忘れられない。 二人はいつも一緒で 支え合って生きていた 夢の中も現実も貴方を忘れない。 アタシは強くなって 貴方と彼女のことを 祝福できて「おめでとう」と言えるようになりたい。 その日まで 強くなるよ…。
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