脱柵

8/11
前へ
/11ページ
次へ
「え?…………」  藤崎2士が不思議そうに萩原を見た。 「その様子だと正解だな。まったく………」  萩原の呆れた声に藤崎2士はカマかけられたと気付いて顔を真っ赤にする。本当にまったくだ。 「どうして……………分かったんですか?」  萩原はカカッと笑う。 「なに、お前みたいな若い隊員のとる行動なんて大体同じだからな。大方、最寄り駅あたりまでいって明け方まで一緒にいてタクシーか何かで帰ってくるってとこか?」  これも当たりのようだ、藤崎2士は『うっ』と詰まった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加