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レーダーの端には数十もの点が映っていた。
北方領土から日本に向かって移動している。
「…民間機じゃないな。でも、まさか。」
「対象の警戒空域侵入まで30秒!」
室内に緊張が流れる。
「本当にこっちに来るのか?」
「見る限りは…。」
その時、山田は大声で叫んだ。
「レーダーをメインモニターに映せ!首相官邸と自衛軍中央局に緊急回線で連絡しろ!急げ!」
室内は職員が右往左往し、大声が往き交い、一気に慌ただしくなった。
正面の巨大なモニターに根室付近の地図が映される。
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