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山田は頭の整理をつけるので精一杯だった。
短い時間の間、とにかく大声を張り上げて指示を出し続けた。
「首相官邸から交戦許可出ました!」
「接触は!」
「後42秒!」
全員が祈るようにしてモニターを見つめる。
「敵機のミサイル反応あり!短距離です!数46!」
「威嚇射撃は中止!撃ち落とせ!」
モニターに映る味方の緑の点が散々になって広がり、そのいくつかが消えた。
「敵機防衛線を突破!損害3!」
赤い点は隊形を崩す事なく移動を続ける。
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