プロローグ

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「どれもこれもヤリ目ばっか…」 いっその事、それでも良いかと思ってしまう。 深い溜め息を吐き出し、視線を携帯へ戻した。 見てるのは出会い系の掲示板。 いい加減面倒臭くなって来た。 「もう今日は良いや…」 今は取り敢えず、メル友ども見付とこう…。 全国板のメル友掲示板。 出会い板と中身はあまり変わらない…。 そこで見付けた一つの書き込みに目を奪われた。 『たった一人の大切な運命の人を探しています…』 続きを読むと彼女に裏切られ、幸せになって見返してやろうと決めましたらしい…。 利用し合うのならまだ罪悪感は少なくて済むかも知れない…。 そして何より、大切に誰かにされたかった…。 自分ではしてやれないから。 大切にされ、苦しい程に愛して貰いたかった。 時間はもう23時が過ぎている。 「もう流石に寝てるよなぁ…」 簡単に書き込みが気になったとだけメールし、そのまま寝た。    
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