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その日、実家の私のベットで夕方まで泣いていた。
ふと時計を見るともう5時半、早ければ6時には旦那が帰ってくるのに夜ご飯の用意など何もしていない事に気付いた。
でもそんな気力はなかったので、外で食べてくれるようにメールした。
しばらくして旦那からの着信があった。
「どういうこと?」
「ごめん。今日何も作ってないから食べてきて。」
「なんで?」
「赤ちゃんが…」
そこでまたスイッチが入ってしまった。
今日3度目の号泣…
「えっ?わからないよ何?」
「りゅ・りゅうざん・して・た」
泣きながら頑張って言った。
旦那は信じられないようだった。
「どこにいるん?」
「今・実家…」
「とりあえず家帰ってきて」
「う・ん…」
「スーパーで何か買って帰るから」
「おねがい…」
マンションの駐車場で待っていると、旦那が買い物袋を下げて迎えにきてくれた。
泣きはらした目を誰にも見られないように、うつ向きながら家まで歩いた。
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