⑤手術

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自分で内診台に上がった。 腕と足をベルトで固定され、指に酸素を図る機械を巻かれた。 手術は初めてだったので、やはり怖かった。 「大丈夫すぐ終わるからね。全然痛くないからね。」 先生に優しく言って頂いて、怖さが全くといっていいほど消えた。 点滴で麻酔を注入。 頭がグラッとしたのを最後に意識がなくなった。 声が聞こえて意識を少し取り戻したのは、看護師さんが押してくれていた私のベットの上だった。 もう手術が終わって病室に戻るとこらしい。 『何もわからないまま手術は終わったのか』と信じられなかった。 ショーツはいつの間にか履かせてもらっていた。 病室に着いたら旦那が待っていてくれた。 「早かったね」 声は聞こえるがぼっとして、全身もまだ動かない。 眠りでもない、今までに体験したことのない感じだった。 徐々に麻酔が覚めてきたのか、受け答えが出来るようになった。 同時にものすごく喉がカラカラな事にも気付いた。 そして出血も感覚で確認できた。 『無事お空へ行けたんだね』
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