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直樹は体を揺らされている感覚を覚えた。
ふと目を覚ます。
和也が必死に起こしていた。
『おいおい、いつまで気失ってんだよ!みんなはとっくに避難したぜ。』
和也は自分を待っててくれたようだ。
「ゴメン。残ってるのはオレらだけ?」
直樹はそう言って辺りを見渡したが和也は直樹の顔を抑えた。
『壁側は見るな。そこの窓から外に出よう。』
和也のこの言葉に直樹はすぐ察した。
壁側は天井が崩れていて壁側に座っていたクラスメイトはみんな潰れていた。
窓から外に脱出した直樹と和也は外の風景に脱帽した。
その上先に脱出した他のクラスメイト、先生など誰も待ってくれていなかった。
取り合えず直樹と和也は人がいる場所を目指し、歩き始めた。
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