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教室に着くと親友の1人、高橋和也が雑誌を読んでいた。
和也は暗そうなイメージとは裏腹に割と明るい、愛嬌のある男だ。
直樹は和也に近づき、挨拶と一緒に今朝街で見た軍人の話しをしようとした。
「おはよう和也。今日…」『おう!おはよう。今日さぁ、駅でメッチャ巨乳のお姉さん見たんだよ!』
和也は声をかけた直樹にすぐに気付き、直樹が軍人の話しをする前にいつものくだらない話しをしてきた。
直樹は笑いながら平和だなと感じ、話題を変えることにした。
「ふじもっちゃんと卓くんはまだ来てないの?」
ふじもっちゃんとは和也と同じ親友の1人、藤本啓介のことである。
そして卓くんも同じく親友の1人で、佐藤卓と言う。
和也は答える。
『あの2人はまだこねーよ。基本的に朝弱いし、今日はやけに寒いしな。オマケに1時間目から医学の授業じゃやる気でねーよ。』
「ははっ、そうだな。」
和也の答えに直樹も納得する。
そんな雑談をしてるうちに1時限目の始まるチャイムが鳴った。
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