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卓が向かおうとしていたパチンコ屋では朝イチから列んですでに大勝ちしていた男がいた。
藤本啓介である。
藤本啓介は佐藤卓を上回る不真面目さである。
すでに確信犯で学校をサボり、朝からスロットを打っている。
容姿はイケメンで長身、髪も染まっており一見不良に見えるが根は優しい直樹たちの親友だ。
その日は赤いコートをはおり、タバコを吸いながら爆連するスロット台で目押しを決め、さらにメダルを出していた。
(今日マジ調子良いわぁ。放課後あいつらに夕飯でもご馳走すっかな。)
啓介がそう思っていると、急にリールの動きがおかしいことに気付いた。
何だろう?と思った瞬間、大地震が起き、啓介がいたパチンコ屋は崩れ落ちた。
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