こわれて こわして

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こわれて こわして

手首を切られた少女は 窓の外を眺めながら呟いた 「此処ヵら翔べル」 「私ノ背ニハ羽根ガ有る」 夢の中に堕ちたノイローゼの僕は 一人で笑う事も出来なくなった この体じゃ一人で 涙すら流せない 少女は笑い泣きながら死んだんだ 鬼畜妄想 叶わない願い 夢の中で 君を犯す事は許して 小さな窓 四角い空に 安堵を求め 手を伸ばしても きっと僕は 何も掴めやしない
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