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坂本:「今のがこの道場一の使い手の太田正也じゃ。奴も中々の才じゃがおまんにゃ勝てんじゃろ。」
真也:「もし私が負けたら、どうしましょうか?」
坂本:「そん時ゃ、ただ土下座して謝っときゃえぇ。第一おまんは負けん。」
半時後
太田:「先生、用意できました。」
坂本:「よっしゃ、太田!気ぃ抜いたらあかんぜよ。」
塾生:「はじめ!!」
開始序盤、太田の激しい猛攻が真也を襲う。が、真也はこれを全て見切り防いだ。木刀同士がカンカン鳴ってぶつかり合う中、真也は中々攻撃しようとしない。それどころか相手すら見ていない。
真也:(この道場は試衛館と違って綺麗だなぁ。門人も真面目そうだし。・・・うわ!女の門下生までいるよ。)
よそ見しながらも太田の攻撃をかわす真也を見て龍馬は感激した。
坂本:「それまでじゃ!太田、おまんの負けじゃ。」
太田:「な!?坂本先生、私はまだ一太刀も浴びてないですよ!それなのにどうして私が負けなのですか!?」
坂本:「気付かなんだか?あいつはお前の攻撃を見とらんかったのに全部かわしちょった。大方女の門下生でも見ちょったんじゃろ。」
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