異変

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「『やーめーろーっ』は傑作やったぞ?」 バーガーショップのテーブルの向こうでニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべつつ嫌なツッコミを入れてくるのは、 『相葉ナオキ』 小学校以来の『腐れ縁』ってやつだ。 「うっせぇ!」 悪態をつきながら、コーラを一口、、、? なんか、、物足りない? ってか、んか、、だりぃ、、なぁ。 ぼんやりと、、半ば無意識にストローを回してみる。 「おぉい!起きてるかぁ?」 呼ばれて顔を向ける。 相葉がハンバーガーをかじりながら、何か不気味な物でも見るような表情をしていた。 「?」 「お前さぁ?コーラに砂糖って、、うまいんかぁ?」 「、、さとう?」 何の事だかわからない俺に、呆れ顔の相葉が口にくわえたストローの先で俺の手元を指した。 、、、あっ、、、? スティックシュガーが二本? しかも、、、カラっぽ? 、、やらかしちまった? とか思いながら、つい一口、、あ、、甘っ、、でも、嫌な感じじゃないなぁ。 「疲れてんのかなぁ?」 実際、この所やぁけに怠い。 「それはそーと、ユイちゃんとは、どこまで行ったん?」 「をぃ!」 「あ?それとも、そないに疲れるよーな事、、してんのかなぁ?」 「をぃ!!」 こいつとは付き合いも長いし、話しも合う。 本当なら『親友』と言っていーのだが、一つだけ許せない事がある!! 「だかぁらぁ、、そんなじゃねぇって、、何度言ったら、理解すんだよ」 「またまたぁ!」 俺と支倉が『デキている』と本気で信じていやがるって所だ。 「照れなくてもえぇやろぉ?」 「照れてねーよ」 どこをどー見たら、そーゆー結論になるんだか? 「ユイちゃん、可愛いもんなぁ?」 「、、どこが?」 「ちっちゃくって、細くて、しかも眼鏡っ子!守ってやりたぃ!って気ぃになるよなぁ?」 「、、あれは、細いんじゃない、、幼児体型っうんだよ!、、っ!」 ?今一瞬痛みが? 「なぁんやぁ!もぉそない関係やったん?気ぃ付けぇ?まだ高校生やからな?」 「だぁれが、あんな豆粒根性悪、、っがはあっ!?」 つっ、、痛、、っ!? 「なんや?良心が痛むんかぁ?」 「違わぃ!!」 な、なんだ?あの一瞬の痛みは? 「だいたいなぁ?夜の10時過ぎまでユイちゃんとこおるよーな、、」 は? をぃ? 思わず耳を疑った。 「何の、、話だ?」 正直、ここ半年程は支倉の家に行った覚えがない。
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