異変

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「まぁた、またぁ!先週の金曜、お前がユイちゃんとこから出てくるん、ちゃんと、見てんねんぞ?」 なっ、、!? き、記憶にないぞ? 「え?えぇっ?!な、何かの間違いではっ?」 俺のうろたえっぷりを、明らかに別の意味に取った相葉は、ニヤリと笑いながらトドメの一言を放った。 「声かけたら自分、目ぇは虚ろやったけど、ちゃぁんと返事したやん?」 なっ!?なぁにぃ?? 金曜日、金曜日っ、、!必死に記憶を巻き戻し再生、、! 、、まっ、、いっかぁ、 あぁっ!?何だ? 今の感覚!! 良くない!良くない!! 、、んな、、過去の事、、なん、か、、ん、、だ、、ぁ? 金曜の事を、、思い、、出そうと、、す、、る、、まっいぃ、か、、よくねぇ!! 「あないに虚ろになってまうなんて、、ほんま激しかったんやねぇ? 気ぃ付けなぁ、あかんでぇ?」 、、、 この期に及んでエロヲヤジみたいな茶々入れやがって! 「誰があんな発育不良の根性悪眼鏡お、、っはっぐぅ!!」 全身に激痛っ! 一瞬、意識が跳びかける! 「お、、っ、おい!だ、大丈夫か!?」 さすがの相葉も、おかしいと気付いたらしく、心配そうに覗き込んでいる。 「あぁ、、だ、大丈夫」 激痛は一瞬。 あとは嘘みたいに治まっている。 「ほんまかぁ?顔色ぉ悪いぞぉ?」 「あぁ、、もう、、大丈夫」 俺は、唐突だが一つの答に到達していた。 むろん、証拠は無い。 今回の原因。 それは、、奴だ! 『支倉ユイ』 行くしかあるまい! 奴の家に!! 俺は、決意を固めた。
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