疑惑

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キャップは、、開いてない。 容器に不審な点は、、、無い。 我ながらやり過ぎとは思う。 しかし、幼稚園入園時に初めてコイツに会って以来、14,5年になる。 その間、、あったんだよ色々と、、。 「はい、はい」 支倉が呆れ顔で、俺からペットボトルを取り上げると、目の前で開栓。 そのままグラスに注ぎ、一気に飲み干して、 ぷはーっ と一息。 お前は風呂上がりのオッサンか?! 「これで納得した?」 「、、とりあえず」 「じゃ、座って」 完全に納得した訳じゃないが、これ以上疑ってもしかたない。 「まぁったくぅ!用心深いってゆーか、疑い深いってゆーか」 『誰のせいだ!』 心の奥でツッコミを入れながら、ソファーに腰を下ろした。 グラスのコーラを一口。 「まったくぅ、今更そんな回りくどい方法なんて使わないって」 そりゃそーだ、、、ってをぃ! 「ど、、、どーゆー意味 だっ!」 もう何かしてんのか? 「やぁだなぁ!言葉のアヤって奴だよぉ!!」 本当か?!本当なのか? あぁ心臓が痛くなってきたぁ。 「ま、とりあえずカズマの方から、、何聞きたのぉ?」 こっちの不安をよそに、支倉のヤツはソファーに腰掛けながら両足を軽くばたつかせている。 何がそんなに嬉しいのか、満面の笑顔だ。 俺は深呼吸一つ。 「支倉ぁ、、お前、、俺に何かしたか?」 単刀直入に核心に切り込んだ俺に、支倉は満面の笑顔で答えた。 「うん!したよ!!」 即答である。 なんの躊躇も感じられない、清々しいくらいの勢いだ。 そーか、そーか やっぱ俺、なんかされてたかぁ、、、、、 ってをぃ!! 「はぁせぇくらぁ?てめっ!!」 思わず掴み掛かろうとした瞬間!! ぐはっ!? 頭蓋骨を内側から叩き割られた様な突然の激痛に硬直!! ヤバイ、、これは、、 これはマジでヤバイ!! 今まで体験したことの無い激痛に、俺は頭を抱えたまま膝から落ちた。 「ほらほらぁ!か弱い女の子にぃ乱暴しようとするからぁ痛い目に会うんだよぉ?」 支倉のからかう様な声と同時に、激痛が急激に軽くなっていく。 「支倉ぁ、、お前、、俺に何しやがった?」 「カズマぁ?うんとねぇ夏休み中、一週間ほど私に付き合ってくんないかなぁ?」 てめぇ、、人の話聞け、、あうっ!!
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