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古井戸事件❗
三歳の時だ、家の近くに
浅い水がほとんど無い
古井戸があったのを覚えている。
ある日おかんに怒られて
家の外にほうり出された
おかんは夕食の準備をしていて忘れられていた。
もちろんドアに鍵が掛かってるから中に入れない
おいらは古井戸まで歩き出したのを今でも記憶に
ある。
始めは怖かったので井戸の淵で様子を伺いながら井戸に向かって『おかんのばーか』って叫んで遊んでいた。。
なんか楽しくなって下を覗き見しながらウルトラマンの歌を歌ってた。
その時、近所のでかい犬がおいらのズボンを後ろから噛んでしまったのだ
いきなりの出来事に驚いたおいらはズボンから抜けて古井戸に落っこちた
幸い人の背丈より少し深い位だったけど下がスッポンポンでズボンは犬が
くわえて見下ろしていた
おいらは事の重大さに気付き叫び出した。。。
『ズボンズボンズボン』
近所の婆ちゃんが気付いて杖を差し出してくれたんだけど意味がなかった
婆ちゃんはおかんを呼びに行ってくれたみたいで
慌てておかんが来てくれた。助けてもらえるって思ったが最初の第一声はそこで反省しなさいだったひどいよおかん。
ようやくあげてもらいまた怒られてズボンは何処ねってスッポンポンで探しまわった。十二月の寒い時期だったよ。。
半分諦めながら犬の家に行ってみると池にズボンが浮いており鯉がたくさん口をパクパクしながら集まっていた。
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