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「ギルドの名前…どうすっかなぁ…」
大樹が泣いている隣で俺が考えていると、みぃから内緒チャットが飛んできた。
「あの…神無月なんてどうですか?」
「神など無い月…か…なんか在り来たりじゃない?」
「ぅ~…」
みぃはそう言ってまた悩み始めた。
神無月…っと言う言葉はあまり好きじゃない。
先ほども言ったように、神など無い月。
神が本当にいなければ、この今をこうして過ごせなかったかもしれない。
「野月の未来…」
ふと出てきた言葉が何故かそれだった。
別に深い意味もなく、ただ口にしてみた…思いつきの言葉。
「野月の未来かぁ…良いんじゃない♪」
そう言ったのはリサだった。
「誰にも縛られる事の無い月の未来かぁ!俺も良いと思うよ!」
ぉぃぉぃ…勝手に意味まで解釈するなよ。
単なる思いつきなんだから。
「良いわねそれ。私もそれで賛成よ」
「わーい♪けってーい♪」
リンゴはいつ戻って来た!?
心で呟きながら、小さなため息が出た。
「全く、人の思いつきに…仕方ない。じゃぁコレで行くか?」
「「「「おー!」」」」
乗り気な4人だったが…一人だけ乗り気じゃない者がいた。
「みぃ?」
「私…名前…みらい…なんだけど…」
「「「「「あ…」」」」」
全員で口を揃えた。
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