ネットで僕は、恋をする(前編)

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「ギルドの名前…どうすっかなぁ…」 大樹が泣いている隣で俺が考えていると、みぃから内緒チャットが飛んできた。 「あの…神無月なんてどうですか?」 「神など無い月…か…なんか在り来たりじゃない?」 「ぅ~…」 みぃはそう言ってまた悩み始めた。 神無月…っと言う言葉はあまり好きじゃない。 先ほども言ったように、神など無い月。 神が本当にいなければ、この今をこうして過ごせなかったかもしれない。 「野月の未来…」 ふと出てきた言葉が何故かそれだった。 別に深い意味もなく、ただ口にしてみた…思いつきの言葉。 「野月の未来かぁ…良いんじゃない♪」 そう言ったのはリサだった。 「誰にも縛られる事の無い月の未来かぁ!俺も良いと思うよ!」 ぉぃぉぃ…勝手に意味まで解釈するなよ。 単なる思いつきなんだから。 「良いわねそれ。私もそれで賛成よ」 「わーい♪けってーい♪」 リンゴはいつ戻って来た!? 心で呟きながら、小さなため息が出た。 「全く、人の思いつきに…仕方ない。じゃぁコレで行くか?」 「「「「おー!」」」」 乗り気な4人だったが…一人だけ乗り気じゃない者がいた。 「みぃ?」 「私…名前…みらい…なんだけど…」 「「「「「あ…」」」」」 全員で口を揃えた。
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