721人が本棚に入れています
本棚に追加
まさか…この展開は…。
「「ニヤニヤ」」
リンゴと大樹が何やらクスクスと笑って、俺に近づいて来た。
そして…。
「「愛だね~♪」」
「っ!!」
画面に思いっきり頭をぶつけた。
久しぶりに聞いた言葉に懐かしさを感じるが…。
まさかボイスチャットでんな事を言われる日が来るとは夢にも思わなかったぜ…。
この破壊力は予想を遥かに上回っていた。
「ぉ…ぉ前ら…」
「でも、みぃちゃんは嬉しそうだけど~?」
大樹がニヤニヤしながらみぃを見た。
「ぇ!?」
ドキッとした返事に皆が確信していた。
「ぁ、あの…私は…」
(素直に行こうよ♪みぃちゃん♪)
リンゴがみぃに対して、内緒チャットで話しかけた。
「ぅん。ののさんがそう言う意味で考えてくれたなら嬉し…」
「単なる思いつきだ」
みぃの会話を遮るように、俺はキッパリとそう言った。
「んも~素直じゃ無いなぁ♪」
「どうとでも言ってくれ」
大樹にそう言って、俺は歩き始めた。
周りからは密かに笑い声が聞こえていたが、聞かない様にした。
「じゃぁ、行こうか!」
俺に続くように、大樹が歩き始め、みぃ、リンゴ、リサが歩き出した。
「全く、抜け目無い彼氏だこと」
「うっせ」
クスクスと笑いながら、ヒカルも歩き出した。
こうして、ギルド『野月の未来』は作られた。
最初のコメントを投稿しよう!