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少年達はカラーボール、放水車、普段とは違う攻撃に焦り始めた。ところが県警の反則技とも言える攻撃は続いた!
《ピカッ!》
少年達は一瞬にして昼間に包まれた。ヘリコプターによるサーチライトだった。
『有り得ねぇ…』
夜中の2時にまさかヘリコプターを出動するとは…。集団は近道、抜け道、パトカーでは追跡が困難なルートをいつも通りに走るがヘリコプターには通用しない。普段ならば真っ暗な裏道も、あざ笑うかの様に上空から照らし曝された。
『おっかねぇ~!』
『この為に昼間放送してたんだな。』
県警の真剣さをとくと味わった。
でもパクられる訳には行かない!そこからは少年達の番だった。まずは上空から照らされながらも車止めの有る道や急なUターンで後続のパトカーを引き離した。
後はヘリコプターだ。巨大な単車の集団は半分に…、さらにサーチライトが着いて来たグループは半分に…、と次々と分離していった。そうして運悪く最後までヘリコプターに追掛けられた少年は竹藪に囲まれた道を使い逃げ切ったと言う。
少年達はその後すぐ、2回戦を試みたがヘッドライトを消して走る少年達をヘリコプターがしつこく探し回す為、やむおえなく断念した…。
こうして県警は中止厳禁のチームKの暴走を見事阻止した…。
と思ったのは県警だけ。断念したと見せ掛けた少年達は朝方近くに集合し、しっかりと目的地の街のメインストリートと最終目的地のフェリー埠頭を無事走覇したのであった。
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