大乱闘!

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「おっせっなぁ」各々の手に木刀・鉄パイプ等を手に持った『K』のメンバー達は『B』よりも先にフェリー埠頭に到着した。「降りて来た瞬間に一気にボコボコするぞ」1つ上の総長『I』が言った。そう相手が何人で来ようと何を持って来ようと『K』としては負ける訳にはいかない。先手必勝を狙った。 そしてその時は来た…。『B』のメンバー達を乗せたと思われる車が入って来た。予想していたより少ない気がした。 「行くぞ!オラァ!」『K』の仲間達は一気に走り出した。が、総長『I』が立てたシナリオは早くも崩れた。『B』の車が止まらない!『ドスッ!』『ドスッ!ドスッ!』鈍い音を立てて『K』の仲間達をはね始めた!「何してんだコラァ!」「車から引きずり出せ!」数名の『K』メンバーがキレて突進していった。少年も怯む事なく突込んだ!…!?…アレ!?少ない!周りを見渡した少年は我に返った。総長『I』の掛け声で突込んだのは少年を含め4人程だけだった。「引くなオメェら!!」突進組が叫ぶ声は他のメンバーには届かなかった。「…無理だ、立て直すぞ。」総長『I』が悔しそうに言った。「アイツらマジ卑怯くせぇ、やり返してやる」少年はフェリー埠頭入口に停まっていた大型トラックを奪おうとした。悔しがる少年を『I』は「それじゃ『B』と一緒だ」と諭した。 最強を誇り続けていた『K』が…ひいた。
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