列車事故…

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キキィィィー!!!! ガシャーーーーー! カンカンカンカン… 一瞬だった…。何が起こったか不明なまま少年達はそこから立ち去った。 アレは乗り捨てた単車だったのか? そのはずだ… チームの溜り場に一度集まり、情報を集め整理する。 「俺、エンストして単車なげました。でも踏み切りの手前です。」 「俺通った時には踏み切りの中に3台位倒れてたなぁ」 「〇〇達と〇〇先輩が連絡取れません!」 ソコに連絡が付かなかった後輩達が戻って来た。 「俺らの時にはもう電車が来て間に合いませんでした。単車ブン投げて草むら走りました。俺より後ろに居たヤツはみんなそんな感じです。ただ…」 「ただ何や?」 「すぐ前走ってたK先輩が間に合わなかったかも…」 メンバーに衝撃が走った。 確かに…踏み切りを抜けた人間は全員連絡が取れた。間に合わなかった後輩達は今ココに来た。でもK先輩だけはどっちにも混ざっていない…。 「車で現場見て来いっ!」 誰かが焦る様に後輩に指示した。 数分後報告が入った。 今の現場には単車類は撤去され列車は居ないが警察がウロウロして居て、たまに写真を撮っていると言う。 「まさかなぁ…」 不安な空気の中時間が過ぎていった。 「けどもし事故ってたら何か動き有るだろ、どうせココもバレてるんだし…」 そんな話が揚がった丁度その時…! ドンドン!ドンドン! ドアが叩かれた! 警察!? メンバーの一人がドアを開けた。 !?…ソコには… なんと顔面がパンパンに腫れアチコチ血まみれのK先輩が!? 「どうしたんスカ!?」 「撥ねられた…」 「大丈夫ですか?」 「うるせぇ!いいからタバコ吸わせろ」 その一言でメンバーの緊迫の糸が切れた。 話しを聞くと、やっぱり撥ねられたらしい。ただひかれた訳ではなく、ぶつかった瞬間に遠くまでフッ飛ばされたらしい。一瞬気を失ったが気付いた時には警察が慌てて周辺捜索を始め、近くにあったビニールハウスに逃げ込んで逃げ延びたそうだ。その後、帰るアシがなくヒッチハイクをしたらしいが最初の数台は顔を見て逃げたらしい…。 顔面の血が固まり始めているが傷が深い所からは逆に血がたえまなく流れているK先輩に他の先輩が言った。 「いい加減に病院行けって…」 それ以来 「K先輩はゾンビだ」 と言う噂が広がった。
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