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血だまりの中を「ピチャッピチャッ」と音を立てて男が近づいてきた…
血だまりを歩く男「全く…人の兵隊をなんだと思っているんですか」
ゼノア「剣を振りかざせば、斬るのみだ…それで四帝の一人がなんのようだ…」
四帝とは、この世界を四分割している、皇帝の呼び名
四帝の一人「用というわけではないですが、貴方によって殺された兵士は、少なくない…このまま貴方は独りのまま戦いつづけるのですか?」
ゼノア「聞くまでもない…俺は世界が憎い…人が憎い…お前はどうだ、[雷帝レイス]」
レイス「確かにこの不毛なまでの戦いには、少々気がひけますがね。しかし誰かが勝たねば終らぬのならば、私が勝とう…そう思うのですよ」
ゼノア「雷帝と呼ばれながらまだその力を見ていないな…ここで戦ってもいいぞ」
レイス「そうできたら楽でしょうが…私は一国の皇、そうやすやすと一騎討ちに応じられるような立場ではないのですよ」
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