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「いえ。気づかいは無用です」
彼らに視線を向ける事はない。
――どうせ彼らは『ナグマ』と
仲良くしたい訳ではないから。
「何してるの?」
他の子供の声が聞こえる。
「何ってナグマさんを……」
とても、言いづらそう。
「ええー!? 髪の毛こわいし、
暗いし、アザ気持ち悪いし、
なんかいっつもけがしてるから
いっしょに食べるのやだよ!」
……聞こえていますよ?
心底、嫌そうなのが
よく伝わってくる。
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