出逢い。

3/31
前へ
/51ページ
次へ
「いえ。気づかいは無用です」 彼らに視線を向ける事はない。 ――どうせ彼らは『ナグマ』と 仲良くしたい訳ではないから。 「何してるの?」 他の子供の声が聞こえる。 「何ってナグマさんを……」 とても、言いづらそう。 「ええー!? 髪の毛こわいし、 暗いし、アザ気持ち悪いし、 なんかいっつもけがしてるから いっしょに食べるのやだよ!」 ……聞こえていますよ? 心底、嫌そうなのが よく伝わってくる。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加