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「とにかく一度、情報を整理してみよう」
目撃者達の情報をまとめると、赤い着物を着ている、黒の長い髪、女性にしては背が高い、ということしかなかった
「これだけじゃ調べようがないよね…玲ちゃん何か知らない?」
「…すいません…これと…いったものは…」
玲でさえ、お手上げの状態だった
開始早々、行き詰まってしまい、誰も言葉を発しなくなってしまった
そんな中、沈黙を破ったのは慶だった
「あの…着物って一人で着るのは難しいんですよね?だとしたら結構絞り込めませんか?普段から着物を着て活動している茶道部とか、華道部とか」
「そう思って僕もそれぞれの部長に聞いたんだ。一人で着れる部員もいるみたいだけど、皆、身長は155前後。とても高いとは言えないね」
「…部長が見た…赤い着物も…見当たりませんでしたしね…」
「他に着物を使う部活はないんですか?」
「これが今現在、存在する部活なんだけど…他は着物なんて着そうもないね」
政宗は紙を一枚取りだし、慶に渡した
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