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慶と沙羅の二人は演劇部室へと向かっていた
「それにしても部長と玲さんは不運でしたね。生徒会の緊急会議が入るとは」
「まぁそれはいいとして…何故あなたも着いてくるんですの?」
二人の後ろには悠がいた
「そりゃあ、情報解析部の四人が動くとなったら面白いことがあると思うじゃない?報道部部長としては見逃せないわねぇ」
悠の野生の勘が働いたのか、丁度部室をでた所に悠がいたのだった
「それにしても幻美人を探すとはねぇ。一時期はもの凄い噂になってたけど、あまりに謎ばっかりで今となっては、ほとんど都市伝説。本当に存在するの?幽霊かなんかじゃないの?」
「もう少し静かにしてくださいません?そんなに煩くてあなた本当に玲ちゃんの妹なんですの?」
「沙羅さんピリピリしないでよ。幻美人が見付かったら困る気持ちは分かるけどさぁ」
「誰が困るんですって!」
「もし幻美人が見付かったらちゃんと報道部で美女ランキングの調査とってあげるからね」
「そんなの必要ありませんわ!」
二人の会話に入れるわけもない慶は二、三歩後ろを黙って着いていくしかなかった
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