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「…へくちっ…」
「ああぁぁ…」
「…へくちっ!」
「んあぁぁぁ!」
玲がくしゃみをする度に、沙羅が身悶えしている
部長の四谷 政宗はその光景を見て、呆れかえっている
「部長…何ですかこれは…」
新入部員である大羽 慶は始めて見る光景に軽い恐怖を感じた
「僕にも分からないよ…沙羅くんが言うには『萌』らしいけど…」
「はぁ…」
今の情報解析部はすることがなかった
とりあえず、集まって話し合いでもしようと政宗が提案したのだが、そのような気分にはとてもなれなかった
「…風邪…治らない…へくちっ!」
玲は風邪のせいで、頭が回らないのかボーッとした様子で椅子に座り込んでいる
「ああぁ!玲ちゃん、なんて可愛いんですの!」
そんな玲がくしゃみをする度に地面に倒れそうになる沙羅
「…慶くん、僕達だけでも話し合おうか…」
「そうですね…」
「君がいて本当に良かったと感謝してるよ」
二人はその場から少し離れた所に移動した
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