(プロローグ)

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 玄関の前で父さんと母さんが話をしていた。 「この子が大きくなったらすべてが動き出し、そして知ってしまうんですね…。」  母さんはまだ幼い俺を抱きながら言っていた。 『本当に行くのか?こいつはまだ一歳になったばかりなんだぞ!』  何もわからずキョトンとしている俺を見ながら父さんは悲しそうに言った。 「でも、これは避けては通れない。私の運命だから…。」  泣きながらはっきりと母さんは言った。
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