学園の王子

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―*―               「でっ!?」                逃げて教室に帰ってきたとき、私は女子からの質問責めをうけた。                それを守って(?)くれたのが美湖……だったんだけどなぜか美湖にも質問責めをうけている最中。               「付き合えって言われたから無理って答えて逃げてきた」                私は叫ぶように言った。               「「付き合えーーー????!!」」                クラス中が異口同音に叫ぶ。                わぁ、すごい団結力。               「や~ん!! 咲ったらやるぅ!! まさか告白だったなんてぇ」                彼氏がいるくせにこういう話が大好物な美湖は私をツンツン。               「でもなんでぇ!! ショック~」               「みんなの『王子』なのにぃ!」                ピクッ。今のは聞き捨てならん……               「ちょっと、『黒川様ファンクラブ』の皆さん!!アイツは王子なんかじゃ――「キャァァァァァァァア」      またですか?                私は絶句しながら声のほうを見る。
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