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バイクが出現したと同時に、ミーは跨がりエンジンをかけた。
ヴォロロロロロロロッ
ヴイーン!!
はぁぁっ!
最高時速よぉ!!
ミーったらぁ
カッコいいぃ!!
フーウ♪
ヴォロロロ~!
安心と 不良から逃げ切れた自分に酔いながら
なんかドラマみたぁい♪と 安心しきっていた
のも束の間、
「あのー大丈夫ですか?」
と、風の音とともに
声が聞こえた。
「えっ!?」
声の聞こえる方に振り向くと・・・・
「不良~~っ!!!!?」
走るバイクと平行に
不良の顔が付いて来る。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
キュキュキュキューッ!
ガッシャーン!!
ミーは驚きの余り 転倒してしまった。
いててて~・・ん?痛くない・・
「あ、す、すいません。大丈夫、ですか?」
自分の頭の後ろから声がした。
振り向くと さっきの不良が 下敷きになっていた。
ミーは立ち上がりながら
「なななっなんなのよ!あなた!!幽霊!?不良!? なんなのっ!??」
と金髪の青年に向かって大声で怒鳴った。
恐怖など通り越していた。
「いててて・・・あっぼく・・あっ俺、トランクスって言います。」
不良幽霊は、普通の自己紹介をしてきた。
はぁ?
「ちがうっ!なに者?なんで私を付け回すの?」
そう言うと
彼は顔を赤らめながら
「あっあの あんな山で女の子が倒れてたから 何かあったのかなって思って・・・
あっしかも急にバイクに乗って走ったから・・・
やっぱ何かあったのかなぁ~と心配になって・・・」
と、頭をポリポリかき
ボソボソ話した。
そんな彼を見て
なんとなく
悪い奴ぢゃ無い事がミーには分かった。
「くふふっ」
ミーは必死に弁解する青年の話に吹き出してしまった。
そして
「あんた・・・ただの金髪なバカ?あははっただの昼寝だよ!昼寝!」
と、付け加えた。
すると
「あっ忘れてた!」
と彼が言った
と同時に 逆立っていた 金髪の髪が
みるみるサラサラの紫色の髪になって行った。
「えぇぇっ!?」
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