好きな人

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先輩に恋した後輩くん。 後輩くんに振り回される先輩。 そんな2人の物語――――… 太陽の光が降り注ぐグラウンド。 あたしはその中を走り回る1人を見ていた。 「捺、また見てるの?」 柔らかく可愛い声に視線を移せばその声がピッタリなふんわりとした笑顔を浮かべる女の子。 「まなみ…」 彼女は相楽(さがら) まなみ。 あたしの唯一無二の親友だ。 ってか、周りの男子の視線が痛い… それもその筈。 まなみは“超”がつくほど可愛い。 少し茶色で軽くウェーブがかかった背中まである髪。 大きくパッチリ二重の目。 背は150㎝で小柄。 何より、まなみの雰囲気は癒しそのもので。 …まぁ要するに人形みたいな子だ 「捺の方が可愛いよ」 そしてたまにこうやってあたしの心を読む。 いや…ね、そう言ってるあなたが一番可愛いから あたしは苦笑いを浮かべてまたグラウンドを見た。 そこにはさっきと変わらない景色が映っている。 「捺も飽きないねぇ」 「…うん」 だって、見てるだけでこんなにも… .
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