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「あの…篠は…ら君?」       顔を洗い終え、可愛いキャラクターもののハンカチで顔を拭いている篠原 澤に恐る恐る話しかけてみた。     「あの…何でさっきあんな…」           「てめぇ勘違いすんなよ?」     鼻の下をハンカチで押さえたまま篠原 澤が俺をギロリと見てきた。             「へっ?」       思わず間抜けな声が出てしまった。   あの…キャラ違いませんか?     あの綺麗で可愛い宝石のようだったあの瞳が、今となっては俺をキツく睨みつけている。
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