第二章『動き出す歯車』

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「そんな事が可能なのか?」 シャアはアムロに尋ねた。 「ドモンの世界ならな。 俺達の世界では聞いた事がない」 アムロは突き放した言い方をした。 「デビルガンダムは地球落下事故の衝撃で、地球の環境再生のさまたげになる人類を抹殺する考えを出した。 それを止めたが、奴が再び現れたとしたら…」 「デビルガンダムの考えは間違えではない。」 シャアの考えに似通ったデビルガンダムの思考にシャアは惹かれていた。 「だが、人類も地球の自然の一部。 それを抹殺しての自然の再生など考えてはならない」 「ドモンの言う通りだ。」 シャアは再び無口になった。 「とりあえず、古過ぎて内容までは覚えて無いんだ。 確か…、世界は地図通りに出来ていた筈だ」 アムロは腕組みをして考えたが、いかんせん少年時代に読んだ本に書いてあっただけだから、やはり思い出せなかった。 「ナジミの塔に行こう。 ここに居ても拉致があかん」 ドモンの一言で、三人は町を出た。
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