第一章『始まりの都』

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「ちっ…」 アムロが、目を覚ますとνの機体の温度が上がっていて、汗まみれだった。 「バランサーがいかれてるのか? 電源も入らない…」 無線回線を開いても、辺りに友軍はいないらしい。 その時、プシューと、ハッチが開いた。 太陽と重なるように見えたの銃を構えたシャアだった。 「私の勝ちだな」 「貴様、あの大気の中で生きていたのか」 「…、出ろ」 殺されるのだと思って、言われるがままに外に出る。 νの横たわった脇に、サザビーのコクピットが横たわっていた。 「空気が澄んでいる…」 ガチャっと銃を下ろす音が聞こえて、アムロは振り返った。 「殺らないのか?だったら…」 シャアは遠くに指を指した。 その先に塔が見える。 「なんだ、アレは」 「塔だな」 「わかっている、あんなのは今まで見たことない!」 「次は、あそこを見ろ。」 指した先に集落がある。 それに、 「城?」 「どうやらタイムスリップでもしたらしい」 「馬鹿げてる。 そんな事出来るわけがない。」 ノーマルスーツを脱ぎ、半袖になる。 どうやら、シャアは随分前から目覚めていたらしい。 既に軽装になっていた。 「取り敢えず、城に行く」 「勝手にしろ」 「アムロ、貴様も一緒にだ。」 舌打ちをしたが、どうもこうも言ってられないからアムロは承諾をした。
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