第一章『始まりの都』

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銅の剣と100Gを受けって、城を出た。 「酒場だと言ってたな」 先に歩く、シャアにアムロは声をかけた。 「……。」 「おい、聞いているのか?」 「聞いている。」 「だったらなんか喋ったらどうだ?」 シャアは、アムロに振り返り胸倉を掴んだ。 「いいか?この世界が、私達の世界でないとはわかった。 しかし、何故、魔王退治をしなけりゃならんのだ」 「聞いていただろ? バラモスに帰れるヒントがあるならそいつを倒す。」 「安易だな。 乗せられていると気付け」 ばっと手を離して、再び歩き始めた。 「何処へ行くつもりだ、シャア!」 「νガンダムで世界を回る。 帰れる方法が無いか、それで探す」 「エネルギーがイかれてる。 直すには部品が必要だ。」 「やはり、情けないMSは情けないままだな」 「何を!」 アムロが掴みかけた瞬間に、シャアは剣を横に振った。 アムロは、それを下にしゃがみ、腹に一発殴り付けた。 「ちぃっ!」 アムロが、剣で下から上に斬りつけようとしたのを、シャアは剣で受け止める。 「ア・バオア・クー以来だな」 13年前、一年戦争で二人はサーベルで肉弾戦をした事がある。 その時は、シャアの眉間に傷を与えたものの、アムロは右腕を貫かれた。 それもあってか、シャアの余裕じみた顔がアムロの激怒を誘った。 しかし、力負けしているせいで足元がおぼつかない。 「終わりだ」 シャアの剣がアムロの顔すれすれまで近寄った時… 「その果たし合い待った!」
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