覇道戦国史～神々の爪痕～

戦国時代の幕開け

翌朝早くに信長は義元が陣をはるであろう場所を散策していた。世にいう桶狭間である。10万の大軍をとどまらせる事が出来るのはこの場所しかない。

農民がなにやらせわしく動いている。

「どうした？何かあったのか？」信長は聞いた。
「お前んとこも雨の準備したほうがいいぞ！毎年決まってこの時期は長雨が降るからなぁ。農作物が腐っちまうぞ！」信長とは知らず農民は話している。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それもそのはず、小汚ない格好で殿様が一人ふらふら歩いているとは夢にも思わないだろう。

「ほぅ長雨がねぇ。」
一人呟いた信長であった。