天上界

3/4
前へ
/42ページ
次へ
阿修羅王と虚空菩薩のやりとりを影で聞いている者がいた。 天上界で阿修羅王と武力を二分すると言われている軍神毘沙門天である。 戦が大好きなこの神様はニヤリと微笑んだ。 「面白い事を聞いた。どれ、ワシも誰かに肩入れして日の本を引っ掻き回してやろうぞ!」 「さてさて、阿修羅は何をするつもりかのぉ。観世音菩薩よ。あいつらの行動と言動を逐一報告してくれ。」 「かしこまりました。毘沙門天様。」 「ほんと、毘沙門天様も物好きだなぁ。というより、阿修羅王様をやっつけたいんだな、きっと。」 ここに、阿修羅王対毘沙門天の代理戦争が始まった・・・
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加