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するとその若者は仲間たちの方に振り向き、真剣な表情でこんなことを聞いて来た。
「俺たち・・・友達だよな?なにがあっても」
仲間たちは何言ってんだよ当たり前じゃないかと口々に答える。
それを聞くと運転席の若者は、泣きそうな顔で仲間たちにこう言ったのです。
「じゃあ・・・俺の足の下を見てくれ」
と言われて彼らが若者の足の下を覗き込むと・・・なんと車の床から2本の白い手がはえていて、その手が運転席の若者の足をがっちりと掴んでいたのだ!
驚いた3人は車から転がり降りると、友達を見捨てて一目散に逃げ出して行ったのです。
それからしばらくたち3人がおそるおそるトンネルの前に戻ると、そこには車の姿はなく運転席の若者も車とともに忽然と姿を消していたという。
車も若者も今だに行方が分かっていないのです。
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