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メール
この話は、お坊さんから聞いた話です。
お寺の檀家さんの1人に会社を経営している男性(H)がいました。
Hは同じ業種の付き合いのある経営者が経営に行き詰まったときに、相談に乗っていたそうです。
相談に乗ると言っても自分の会社も傾きかけていたので、お互いを励ましあっていたようです。
そんな ある日、友人の経営者が自殺をほのめかす内容のメールを送ってきたそうです…
その日は忙しく、メールをひらいたのは 受信してから3時間くらいたってからだったそうです…
Hは慌てて自宅と携帯に電話をしましたが、誰も出ません…
取り敢えずメールを送り、友人宅に向かいました…
しかし、友人宅に着いたときには、すでに命を絶った後でした…
そんな事があって半年後…
Hの経営する会社も不渡りをだし、倒産の危機に…
Hはなんとかしようと必死でしたが、どうにもならずに、とうとう自殺を考えるようになったそうです…
追い詰められたHは遺書を書き始めました…
遺書を書き終えた その時 携帯にメールが届きました…
メールを確認すると、半年前に友人に送った自分のメールが戻ってきていたそうです…
送信者は自分、受信者も自分…
お坊さんもメールの内容までは聞いてなかったので、何がつづられていたか分かりませんが、そのメールを読んで 自殺を思い留まったそうです…
自殺してしまった友人は、メールを読んだのかは分かりませんが、もしかしたら 亡くなった友人がHを助ける為に、送り返したのかもしれません…
自殺をする人のほとんどが、その時の勢いで衝動的に行動してしまうといいます…
衝動的な行動だけに、ちょっとした キッカケで思い留まったりするそうです…
Hさんは、不思議な出来事で命拾いしましたが、残念ながら そのまま自殺してしまう人の方が多いのです…
皆さんの周りにも、追い詰められている人がいるのであれば、ちょっとしたキッカケを作ってあげて下さい…
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