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ショック死
葬儀屋をしていると、様々な遺体と出会います…
不思議な死に方、不可解な死に方をした人は司法解剖されるのですが…
この話は、司法解剖でショック死と診断された人の話です…
葬儀社に遺体搬送の依頼があり、私が警察病院に引き取りに向かいました。
そこにいた遺体は、両目を見開いて、口の開いた男性でした…
よほど怖い思いをした事が見てとれました…
奥さんが発見したのが朝で、もう死後硬直していたそうです…
遺体を寝台車に乗せ、自宅まで車を走らせていると、彼の奥さんが…
『主人は、1ヶ月位前から毎晩うなされていたんです』
『あまりに、うるさくて眠れないので、最近 別々の部屋で寝ていたのです』
『同じ部屋で寝ていたら、こんな事には ならなかったのかも…』
と 悲しそうに語りました…
自宅に着くと、そこは古い木造2階建てで異常にカビ臭く、私は…
…ここヤバいぞ…
…何かいる…
と感じました…
遺体を安置して、葬儀の打ち合わせをしていると、曇りガラス戸の向こう側を、人影が何度も行ったり来たりしていたので…
私は…
『身内の方がいるみたいなので、先に故人に線香をあげてもらいましょう』と言うと…
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