着物

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着物… 昔は普段着でしたが、現在は、冠婚葬祭や成人式など特別な時にしか 見掛けることがなくなりました… 着物は洋服と違い、高価なもので 有名な作家が手掛けたものだと、数百万円するものもあるそうです… そんな高価な着物を持っていたなら… ある女性が病気で亡くなったとき、彼女の希望通りに その高価な着物を副葬品として棺に納めたそうです… 彼女は生前、その着物が大のお気に入りで、亡くなる直前まで気にかけていたそうです… そして旦那さんに 自分が亡くなったときには、着物と一緒に火葬して欲しいと頼んでいたそうです… しかし、葬儀の日に彼女の姉が、この着物は母親の形見だから一緒に火葬するなと、無理矢理に着物を棺から持っていってしまったそうです… 旦那さんは遺言だから一緒に火葬させてほしいと頼んだのですが聞き入れられず、そのまま 着物は持っていかれたそうです… 葬儀から半年くらい経った頃、姉が着物を返してきました… なんでも、家族に怪我人が続出し、家では怪奇現象が起きて怖くなって返しにきたそうです… 旦那さんも、今さら焼却できずに 彼女の墓のある、お寺に供養してもらうために預けたそうです… この話は知り合いのお坊さんから聞いたものなのですが、お坊さんもお坊さん仲間から聞いたもので、その後、お姉さんの家での怪奇現象が、どうなったのかは 分かりません… しかし 『故人の遺言は最優先で尊重してあげるものだ…』 と、お坊さんは言っていました… 『死人に口無し』などの言葉がありますが… 死人を粗末に扱う人は、それなりの酬いもあるし、自分が死んだときに粗末に扱われるのかもしれません… 皆さんも故人の遺言は最大限尊重してあげてください…
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