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公園
この話は、私が中学時代、14~15歳の頃の話です…
当時 私は同じ歳の女性と付き合ってました…
その頃は、お金も無かったので、夜に会うといえば、二人で缶コーヒーを飲みながら公園で話しをしていました…
いつも 行っていた公園には、みんなからピンクパンツと呼ばれていた、45歳位のオヤジがいつも うろついていました…
そのオヤジは いつもピンクのジャージのパンツをはいていたので、そう呼ばれていたのですが…
ある晩 いつものように彼女と公園に来ると、ブランコがユラユラ揺れていました…
私は…
『さっきまで誰かブランコに乗っていて帰ったばかりなんだな』
なんて思いながら彼女と喋っていました…
そして1時間位喋ったとき、私は ある事に気付きました…
二人で公園に来たとき揺れていたブランコが、風も吹いていないのに まだ揺れていたのです…
私達は怖くなり、すぐにその公園を出ました…
彼女を家まで送り、その日は帰宅したのですが…
数日後のニュースで、その公園の女子トイレで若い女性の遺体が発見された事を知りました…
遺体は死後数日経っていてトイレも内側から鍵が掛かっていたそうです…
もしかしたら、私達が公園に行ったときに、遺体はトイレの中にあったのかもしれません…
そして、あのブランコが揺れていたのは、亡くなった女性が乗っていたから揺れていたのかもしれません…
その女性が自殺したのか、殺されたのかは分かりませんが、その日あたりからピンクパンツの姿を見た人は誰一人いないのです…
ピンクパンツは いったい今どこにいるのでしょう…
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