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会って話を聞くと、付き合っていた彼氏が自殺したと語り始めました…
彼氏の家に泊まり、朝起きたら 台所で首を吊った状態で、ぶら下がっていたそうです…
Nが身体に触ったときには、まだ温かく すぐに下ろせば助かると思ったそうですが、女性の力ではどうする事も出来ずに、救急車を呼んで 隣に住んでいた彼の両親を呼んだそうです…
しかし彼は息を吹き返す事なく、還らぬ人となったそうです…
Nは否定していましたが、もしかしたら私との やり取りも自殺の原因のひとつだったのかもしれません…
その日はNの実家に送り、『変な事考えるなよ…』
と言い、私は帰りました…
彼氏のお通夜は翌日だったのですが、担当する葬儀屋が、私の知り合いだったので、よろしく頼むと電話で伝えると…
翌日知り合いの葬儀屋から電話が…
『お通夜の会場でもめ事になってるぞ…』
私がNに電話で確認すると…
彼氏のお通夜で、彼の両親に …
『あなたが殺したようなもの…』
と言われて、会場から出されたそうです…
私はNを一人にしておけないと 直感で感じ会いに行きました…
Nは 彼の死から一睡もしておらず、疲れ果てていました…
これはヤバいと思ったので、二人でラブホテルへ行き、『俺は起きてるし、何もしないから安心して寝なよ…』と言いました。
もちろん 彼女に何かしよう等という気持ちは無く、私はNが後を追って自殺するのが心配でした…
一時間くらい話すと、彼女は、かなり疲れていたらしく、いつの間にか寝ていました…
私は Nに、どうアドバイスしたものか…
と考えていると…
寝室の扉の向こうに、黒い影が 行ったり来たり…
その瞬間、私は気分が悪くなり、吐き気をもよおしました…
私の場合、霊的なものが近くに来ると必ず 吐き気がきます。
私は自殺した彼氏が来たと確信したのですが、彼女は寝てるし、念仏を唱えて 暫く様子をみました…
そして2時間くらい経ったでしょうか…
『コン… コン…』
寝室の扉を叩く音が…
私は、『ヤバいな…』
『いなくならないのかな…』
そして5分後…
また
『コン… コン…』
私は『なんなんだよ…』
と思った瞬間…
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