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ご存知の通り、生き物は死ぬと死後硬直がはじまり、何時間か経つと、また身体が柔らかくなります。
この話は、そんな話です。
朝4時前に会社から電話があり、病院に遺体を引き上げに向かいました。
場所は救急救命室、若い女性の飛び降りです。
顔はかすり傷程度でしたが右足から落ちたらしく、足の原形などなくグチャグチャです。
彼女はしばらく苦しんだらしく顔はものすごい形相でした。
すぐにストレチャーに乗せ、会館に搬送しました。
旦那さんは警察に事情聴取されていたので、あとから来て葬儀の打ち合わせのあと、顔を見せてほしいとの事だったので棺の窓を開けると……
その瞬間私は背筋が凍りつきました。
病院で見たときより、明らかに顔が険しくなっていたのです……
その一時間後に彼女の母親と妹が来て、線香をあげたあと顔がみたいと言ってきました……
私は悲痛な顔をしているから、やめた方がいいと促しましたが、どうしてもと言うので仕方なく恐る恐る窓をあけました……
すると不思議な事に、そこにいた彼女は安らかな顔になっていたのです。
葬儀屋をしていて、亡くなった人間の顔があんなに変化したのは、彼女だけです……
死後硬直がとけただけなのでしょうか……
旦那さんと、何かあったのでしょうか……
お母さん、妹と会いたかったのでしょうか……
私にはいまだにわかりません…
不思議体験でした。
※この話には続きがあります……
それは旦那さんが半年後に亡くなり、その葬儀のとき起きた出来事なのですが…
親交のある坊さんに、危ないからあまり人には話さないほうがいいと言っていた出来事です…
その坊さんが恐ろしい目にあったと言った出来事です…
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