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あつい…
この話は 地元の幼なじみの友人から聞いた話です…
私とその友人は昔から、とても仲が良く、私は友人の家族にも可愛がられていました…
私が社会人になって、暫くして、友人のお婆さんが亡くなった知らせが届き、葬儀の席で話してくれました…
お婆さんは風邪から肺炎になり、入院しました…
入院しても、食欲があり、とても元気で１週間くらいで退院かと思っていた矢先…
突然『寒い』と言いだし、意識がもうろうとなったそうです…
お婆さんは個室に移され、家族が病院に呼ばれました…
そして家族が病室に入ると…
『さむい…さむい…』と、お婆さんが、力のない声でうなされていたそうです…
友人が、『ばあちゃん、寒いのかい』と声をかけると………
お婆さんは、いきなり友人の手を掴み…
『熱ついよ！』
聞いた事のない力強い男の声で言ったそうです。
友人は、びっくりして手を払いのけました。
それが、お婆さんの最後の言葉で、それから意識が戻る事なく亡くなったそうです……
噂では病気を苦に焼身自殺した患者さんがいたらしいのですが、その人がお婆さんを連れていったのでしょうか……
友人は今でも、お婆さんの手を払いのけた事を後悔しています……
お婆さんの手を払いのけなければ、死なずにすんだかもしれないと……
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