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はじめに…
この話は実話で顔は変わるの続きの話です……
その電話はいきなりかかってきました。
男性の飛び降りです。
場所は救命救急室……
遺体は損傷が激しく、私が見ても即死じゃないのが不思議なくらいでした…
右腕は骨が飛び出し、後頭部はパックリ割れて脳の一部が出て、片目は飛び出して、目が付いていません…。
顔は変形していて、もはや人間の顔ではありません。
早速、寝台車に乗せ会館に向かいました。
車内で私は欠落した片目を病院から預かってない事に気付き、戻って片目の有無を確認しようとしたところ、相方が『どうせ火葬するんだからいらないでしょ。今頃カラスに喰われてますよ』と言ってきました…。
まぁ 私も欠落した目があっても病院の不手際が原因だから持ってくるだろうぐらいの気持ちでしたので、そのまま会館に向かいました……。
今思えば、これが事の始まりだったのです……
会館に着いて、遺族と葬儀の打ち合わせをして初めて半年前に喪主をした旦那さんが飛び降りた事に気付きました。
打ち合わせが済み、会場の準備が進むにつれ、数々の怪奇現象が起きてきました。
蛍光灯は点滅する…
ロウソクの減り方が左右で違う…
ラップ音は鳴る、等々…
お通夜の最中会場は異様な匂いに包まれ、気分が悪くなる会葬者が続出しました。
その匂いは亡くなってから一日しか経っていない遺体からでていたのです…。
普通は夏場でもドライアイス処理をしていれば2日から3日は匂いはでないのに一日で……
それも葬儀屋の私も嗅いだ事のないな匂いが…
その夜、眠りにつくと私は金縛りになり何者かに首を締められ気が付くと朝でした……
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