写真

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喪主の了解を得て写真を撮り、お通夜、告別式が無事終了しました… 後飾りの為、葬家を訪れると、残りのおじいさんの写真を見て欲しいと言い、写真を持ってきました… それは遺影に使った写真と同じ日に同じ場所で撮った写真でした… やはりおじいさんの周りには赤い光がかかっていました… 家族が、『これは何でしょうか…』と差し出した一枚を見て私は鳥肌が立ちました… その写真は… おじいさんの後ろで、男がニヤニヤして立っているのですが、その男にはツノのようなものが生えていたのです… まさに鬼です… 私はこれらの写真は危険だから、お寺に預けたほうがいいと説明しました… 後日、それらの写真は丁寧に供養され、灰になりました… おじいさんは鬼のような悪霊に取り憑かれていたのでしょう… もしあれが、鬼だったなら… 守護霊も、どうにも出来なかったのでしょう… 私は、あんなに恐ろしい心霊写真は見た事はありません… たぶん、これからも…… ※私は、この葬儀のときに撮影した祭壇の写真は、現像せずに退職しました… まだフィルムが残っていたもので… もしかしたら、そこにも鬼のような男が写り込んでいるのかもしれません… 葬儀屋の事務所のどこかで鬼は、現像されるのを待っているのかもしれません…
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