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火災
消防士、警察官、葬儀屋等、死者と接する機会の多い職業は霊感が鋭くなったりするものです…
この話は消防士の友人から聞いた話です…
ある寒い日の深夜、一戸建ての家から出火の知らせを受けて、消防車が出動しました…
現場に到着した消防士は消火活動を始めましたが、なかなか火の手はおさまりません…
隊長が住人の安否を調べ、家族全員の無事を確認して、一安心して消化活動をしているとき…
私の友人の消防士が燃え盛る部屋の窓に子供の姿を発見しました…
助けを求める子供を救出するため、隊長のもとに駆け寄り、報告すると…
隊長は…
『お前…あれが見えるのか…』
『あれは、さっきから俺を呼んでいるんだよ…』
『あれは人じゃないよ…』
友人がまさかと思い、もう一度確認してみると…
その子供は燃え盛る炎の中で、ニコニコ笑いながら手招きしていたそうです…
そして、しばらくして子供は炎の中に消えていったそうです…
焼け跡からは焼死体など発見されず、やはりあの子供は人ではなかったそうです…
もし隊長が違う人だったら、友人は命を落としていたかもしれません…
消火活動中に命を落とす消防士の内で、このように霊によって亡くなる人は、いったい何人いるのでしょう…
もしかしたら霊の仕業で起きる火災もあるのかもしれません…
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