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あまり知られていませんが病院での病理解剖の後処理は当番の葬儀屋が行います。
その時は50歳くらいのおばちゃんでした。
解剖医は解剖が終わったら水で身体を流すだけで、あとは葬儀屋の仕事です。
身体を拭いて、オムツして、耳と鼻に綿詰めて、浴衣着せてから霊安室に運び、遺族が線香あげれるように準備します。
その時は遺族がくるまで一時間くらいあり、またそのおばちゃんも、病気で亡くなったせいか異様に顔が蒼白かったので、私は綺麗に化粧してあげ、一番最初に線香をあげさせてもらいました。
その瞬間……
死んでいるおばちゃんの目から、大量の涙がでてきました……
あまりの出来事にしばらく動く事もできませんでした……。
解剖後の水洗いの水がタイミングよく、目からでてきたのかもしれませんが…
私は嬉しくて涙を流してくれたのかなぁ…
と思っています。
もしかしたら解剖されたのが悲しくて、涙を流したのかもしれません……
医学の進歩には解剖は必要かもしれませんが、私は自分の身内は解剖させたくありません。
私は解剖しているところをを見た事あるから、特にそう思うのかもしれませんが……
あの光景は一生忘れません……
みなさんも、身内が亡くなる前に一度考えてみて下さい。
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