旧車

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そして半年後… 峠を普通に走っていると、左カーブでいきなり後輪がロック… 転倒して、そのまま反対車線へ… バイクは反対車線を走ってきた車と衝突しましたが、息子は擦り傷程度で事なきを得たそうです… 息子の話だと… 『転倒した瞬間、誰かに左腕を引っ張られような気がした…』 『おかげでバイクと離れたから、助かった…』 やはり亡くなった父親が助けたのでしょうか… 以前から、そのバイクで事故る夢を見ていたそうなのですが… 息子は、それ以来バイクに乗らなくなり、形見のバイクも二束三文でバイク屋に売ったそうです… もしかしたら、今までそのバイクで何人も命を落としているのかもしれません… 確かなのは、そのバイクは綺麗に修理されて、何処かのバイク屋で売られているとゆう事です… 誰かに買われるのを待ちながら… バイク屋の片隅に飾られているのでしょう… ※この話は父親の法事の打ち合わせのときに、息子さん本人から聞いた話です… 旧車には旧車の魅力がありますが、その中には呪われた旧車も実在するのかもしれません…
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